今回の「メタルのうん」は「リバプールの残虐王」の異名を持つエクストリームメタルバンド【carcass/カーカス】特集!リリースした作品から必聴のアルバム。また厳選したライブに人気のTシャツ・グッズの入手方法も調査してご紹介していきます!

【carcass/カーカス】

http://i1.ytimg.com/vi/nSsrKl6HtAw/maxresdefault.jpg

1985年に結成した英・リバプール出身のエクストリームメタルバンド。初期はグラインドコアバンドでしたがメンバーチェンジやアルバムごとに変貌を遂げて、デスメタルに叙情的なメロディを合わせた「メロディックデスメタル(メロデス)」を生み出したバンドとされています。


Carcassと言えばこの曲『HeartWork(Official PV)』



バンド名のCARCASSとは、主に肉食用などに内臓を抜き取られた死体のこと。下手に「Carcass」で画像検索すると、エラい目に合います。

初期のグラインドコア時代はタイトルがキワモノ扱いだった

1st収録曲『Reek of Putrefaction』


【carcass/カーカス】の初期はトイズファクトリー内のハードコア専門レーベル、「イヤーエイク」で取り扱いされていました。当時はアルバムタイトルが過激で有名でした。

1stアルバム「Reek of Putrefaction」→「腐乱屍臭」
2ndアルバム「Symphonies of Sickness」→「疫魔交響曲」

極めつけは3rdアルバム「NECROTICISM」→「屍体愛好癖」収録曲の5曲目「Incarnated Solvent Abuse」が「硫酸どろどろなんでも溶かす」
…完全にレーベルに遊ばれてた気もする。しかしハードコアファンには高い評価を得ていたよう。そう考えると、巧みな売り込み戦略だったのか?


【carcass/カーカス】はNTRって結成!?

2nd収録『Symposium Of Sickness(live@Party.San Open Air 2013)』


Carcassの結成は1985年と言われていますが、学校のクラスメートだったギター&ボーカルのBill Steer/ビル・スティアーと、ドラム Ken Owen/ケン・オーウェンで結成して、すぐに解散しています。

次1986年にビル・スティアーはハードコアパンクバンド「DisAttack」に参加。そこへ現在もベースのJeff Walker/ジェフ・ウォーカーが加入。音楽性を変えてバンド名を「Carcass」に変えてしまいました。

その後、ケン・オーウェンも呼び寄せて初期メンバーが揃い、「DisAttack」から「Carcass」へ見事にNTR(寝取り)完了となりました。


メロデスの先駆者になったのはアチエネのマイケル・アモット参加から

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ru/thumb/8/87/CarcassBand.jpg/300px-CarcassBand.jpg

Carcassがブレイクしたきっかけは、間違いなく1990年に加入したマイケル・アモット(現ArchEnemy)の影響。

スゥエーデン出身のギタリストであるマイケル・アモットが、Napalm Deathのオーディションを受けに行った際にビルと仲良くなったのがきっかけでした。

 

1989年、2ndアルバム「Symphonies of Sickness 」リリース後にマイケル・アモットが加入。しかし3rdアルバム「Insalubrious」ではまだリフとリードギターのプレイしか力を発揮していません。

そして1993年になり、ついに4rhアルバム「Heartwork」をリリース。ここでマイケル・アモットの叙情的なギターサウンドが影響し、メロディックデスメタルへ一気に変貌を遂げ、Carcassは大ブレイクとなりました。

解散と復活


Carcassを大ブレイクに招いたマイケル・アモットが「Heartwork」リリース後にすぐ脱退。

その後、アルバムがいつまでもリリースされないことに不満をもった中心人物であるビル・スティアーが1995年の終わりにカーカスから脱退してしまう。

1996年マイケルとビルを失ったバンドはアルバム「スワンソング(遺作の意)」を発表し解散する。

約11年の時を経て2007年、carcassが再結成を発表。ビル・スティアー・マイケル・アモット・ジェフ・ウォーカーに加え、ドラムはアーチ・エネミーのダニエル・アーランドソンを迎えた黄金のラインナップでした。2008年に日本でも「LoudPark08」とツアーを果たしています。

が2012年にマイケル・アモットとダニエル・アーランドソンの「アーチ・エネミー」コンビが忙しくて脱退。

またも解散と思われたが、2013年にリリースした17年ぶりの2013年リリース6thアルバム「Surgical Steel」が傑作で大ヒット。

 2019年12月発表された新曲『Under the Scalpel Blade (OFFICIAL TRACK)』


2021年にはニューアルバム「Torn Arteries」のリリースを予定しています。(2020年8月リリースとの話も有り)

facebook

よかったらポチリお願いします♪

MEMBERS


Bill Steer/ビル・スティアー  – guitars, backing vocals (1985–1996, 2007–)
ビル・スティアーはCarcassと同時にNapalm Death/ナパーム・デスに加入して、黄金期のメンバーとしても有名。グラインドコア時代から卓越したセンスの持ち主だった。

Jeff Walker/ ジェフ・ウォーカー– lead vocals, bass (1985–1996, 2007–)
Daniel Wilding/ダニエル・ワイルディング– drums (2012–)
Tom Draper/トム・ドレーパー – guitars (2018–)

■過去の印象的なメンバー

・Ken Owen/ケン・オーウェン – drums (1986–1996) , backing vocals (1985–1996, guest vocals on Surgical Steel , 2013, live guest 2008, 2009, 2010, 2013)
結成メンバー、1999年に脳内出血の後遺症から参加不可能になった。作曲やゲスト出演でバンドに貢献している

・Michael Amott – guitars (1990–1993, 2007–2012)
現アーチ・エネミーのギタリスト。Carcassにメロデス要素を持ち込みブレイクさせた。

Carcass脱退当時マイケル・アモットは、メロデスから興味を1970年代ハードロックに興味を移していてスピリチュアル・ベガースを結成。だがプロジェクトとして結成したArchEnemyのほうが、ブレイクしたためメロデス界に戻ってきた。

・Daniel Erlandsson – drums (2007–2012)
アーチ・エネミーなどで活躍する腕っこきドラマー

AlbumDiscography



【carcass/カーカス】はサブリク系配信サービスに参加していません。各アルバムタイトルにYoutubeプレイリストをリンクしているので、チョイ聴き・チェックにご利用下さい。(2020年5月確認)


REEK OF PUTREFACTION(DVD付)


CARCASS
TOY'S FACTORY Inc.(VAP)(M)
2009-01-28

メンバーさえ納得していない劣悪な環境で制作されたデビュー1stアルバム。Burrn誌のレビューで0点を叩き出した記録的なアルバム。邦題も「発酵したはらわた」「悪性の下痢」など曲の歌詞をフル無視したタイトル満載。


SYMPHONIES OF SICKNESS [CD] (DIGIPACK)



(1991)Necroticism - Descanting the Insalubrious/.屍体愛好癖
NECROTICISM-DESCANTING


CARCASS
AD/EA
2017-07-21


このアルバムからマイケル・アモットが参加しているが、リフやリードを弾いてる程度。作曲には携わっていない。しかしこれまでのグラインドコアやデスメタルから明らかな変化が見られる。ただHeartWorkからのファンが聴くほどではないかも。


(1993)Heartwork
Heartwork


メロディック・デスメタルの始まりとの声も多い超名盤。クラシックヘヴィメタルやスラッシュなどの要素に、マイケル・アモットが得意とする叙情的なリフやフレーズが大きく影響している。
ジャケットのアートワークは「エイリアン」のデザイナー・H.R. ギーガーが手掛けた。

(1996) Swansong
スワン・ソング

カーカス
トイズファクトリー
1996-06-01


タイトルは「遺作」の意味がある解散アルバム。それだけに元気が無いと言うか、デスやスラッシュ要素は少なく大人しい曲が多い。


SURGICAL STEEL Complete Edition


CARCASS
(株)トゥルーパー・エンタテインメント
2015-10-07


メロデスの超名盤と言っていい傑作。まさかの復活でファンを喜ばせたが、マイケル・アモット脱退で発売前は期待が少なかった。が!リリース後にまさかの超傑作でみんなが驚いた。初期のアグレッシブさもありながら、HeartWorkの叙情的なサウンドも受け継いでいる。これぞCarcass!と皆が待っていた1枚。

(2021)Torn Arterie(予定)
テンションをブチ上げてくれる収録予定曲「Kelly’s Meat Emporium」‼

2020年9月17日を予定しています。


■BestAlbum

Choice Cuts
Carcass
Earache
2008-01-13




LiveSelection


【carcass/カーカス】のライブから画質・音質が良好な動画を厳選しました!最新のライブから、今では見られない貴重な過去映像までたっぷりお楽しみ下さい。

6th MAY 2014 Shibuya ClubQuattro,Tokyo



所属レーベルTrooper Entertainmentから突如公開された2014年日本公演ライブ!



Motocultor Festival 2015



Setlist:
01. Unfit For Human Consumption 00:08
02. Buried Dreams 04:59
03. Incarnated Solvent Abuse 08:43
04. The Granulating Dark Satanic Mills 13:32
05. A Congealed Cloat of Blood (intro)/Cadaver Pouch Conveyor System 17:43
06. Captive Bold Pistol 22:11
07. Noncompliance to ASTM F899-12 Standard/This Mortal Coil 25:48
08. Exhume To Consume 29:56
09. Corporal Jigsore Quandary 34:12
10. Heartwork/Carneous Cacoffiny (outro) 39:33

Wacken 2014




SetList
00:11 Buried Dreams  
04:10 Incarnated Solvent Abuse 
09:14 A Cogealed Clot intro/Cadaver Pouch Conveyor System  
14:34  Noncompliance intro/This Mortal Coil  
18:43 Reek Of Putrefaction  
23:23 The Granulating Dark Satanic Mills
 27:57  Unfit for Human Consumption
 34:07 Genital Grinder / Pyosisified (Rotten to the Gore)  
38:46 Exhume to Consume  
43:13 Captive Bolt Pistol    
47:16 Corporal Jigsore Quandary / Forensic Clinicism / The Sanguine Article 
54:36 Ruptured in Purulence (Intro) / Heartwork / Carneous Cacoffiny (Outro) / A Congealed Clot of Blood (Intro)


1994 Houston Texas



SetList
0:40 - Incarnated Solvent Abuse (NDI) 
5:32 - No Love Lost (HW)
9:11 - Heartwork (HW)
14:20 - Empathological Necroticism (SoS) 
19:57 - Carnal Forge (HW) 
24:30 - Rot'n'Roll (HW EP) 
28:34 - Buried Dreams (HW)
32:53 - Death Certificate (HW) 
37:10 - Embodiment (HW) 
43:15 - Ruptured in Purulence/This Mortal Coil (SoS/HW) 
50:28 - Corporeal Jigsore Quandary (NDI)


入手可能なTシャツやGoodsを紹介


【carcass/カーカス】のグッズはオフィシャルサイトなどで購入可能。しかし海外からの発送になるので考えてしまいますよね。そこで国内で購入可能な商品を調べてみました。

・Amazon

価格:¥3,960

・楽天市場
ショップ:バンドTシャツ NO-REMORSE



【CARCASS】カーカス「REEK OF PUTRIFICATION」Tシャツ
【CARCASS】カーカス「REEK OF PUTRIFICATION」Tシャツ
価格:3380円(税込)
ショップ:バンドTシャツ NO-REMORSE



価格:3300円(税込)
ショップ:dragtrain/ドラッグトレイン

価格:2838円(税込)
ショップ:ANIMAL-ROCK



よかったらポチリお願いします♪





スポンサードリンク