今回の「メタルのうん」は正統派HMの代表格、【Judas Priest/ジューダス・プリースト】の特集をお送りします!半世紀を超える長い歴史を持つバンドをわかりやすくまとめてみました。

Judas Priest/ジューダス・プリースト


ジューダ ス・プリースト は1969年に結成された、イギリス出身のHR/HMバンド。

「メタル・ゴッド」の愛称で 知られるロブ・ハルフォードのハイトーンボーカルと、テクニカルなハモリを聴かせるツインリードギターが特徴的。半世紀を超える活動歴を迎え、現在も一線級で継続中です。

・まずは世代を超えて愛される名曲『Painkiller (Official Video)』



ハードロック/ヘヴィメタル、スピードメタルシーンの重鎮、長年HR/HM界に君臨するメタルゴッド・ロブ・ハルフォードを擁するHMバンド。

しかし初期はマイナーレーベルからのデビューで、あまりにも不利なギャラの契約に経済状況は最悪。アルバイトをしたり、生活保護を受けながらバンドをやっていたそうです。

・6thアルバム『British Steel』に収録された初期の代表曲『Breaking The Law (Official Video) 』




声域4オクターブ以上と言われるパワフルなロブのハイトーンVoと、ツインリードのギターが特徴的。

・8thアルバム『Screaming for Vengeance』に収録、 『Electric Eye (Official Video)』




Judas Priestとは「ユダ(裏切り者)と 聖職者・司祭」の2語文。

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結成当初の「ジューダス・プリースト」は別バンドだった。




この写真を見て長年のファンは「誰?」と思いますよね。ヘヴィメタルを代表する「ジューダス・プリースト」ですが、1964年に結成された当初はまったく違うメンバーだったのです。

ご存知の初期メンバー(B)イアン・ヒル・(G)K.K.ダウニング・(Dr)ジョン・エリスは、当時「FREIGHT」というバンドを結成していました。

1970年に「ジューダス・プリースト」がメンバーの事故死などの理由で活動停止状態になり、「FREIGHT」がバンド名を受け継ぐ形で改名。ここから皆の知る「ジューダス・プリースト」のはじまりです。

メタルゴッド・ロブが加入したのも、改名から3年後の1973年。意外なことに、2代目ボーカリストなのでした。

1990年に日本で起きた再ブレイク、きっかけは意外な現・国会議員!?



1999年にJudas Priestが日本再ブレイク。そのきっかけは役者・現国会議員の「山本太郎」氏が関係していました。

彼が芸能界デビューするきっかけとなった「天才たけしの元気がでるテレビ」の人気コーナーだった『ダンス甲子園』にて、出演したダンスユニット「アジャコング&戸塚ヨットスクールズ(メロリンQ)」のBGMがジューダス・プリーストでした。(紹介の動画はいわずもかな、名曲『PainKiller』)

さらにアルバム内の名曲『All Guns Blazing』も使用!(曲は2:18秒あたりから)



また「フォー」の一発ギャグでブレイクしたハードゲイこと「レイザーラモンHG」のファッションは、言わずもかなロブ・ハルフォードのパクリオマージュで有ることは明らか。



ロブ本人もバンドのアメリカツアー中に、SMショップの衣装を見て決めたそうです。そんなロブ&ジューダス・プリーストの存在は、お笑いにも多大な影響を与えていたのですね。

Vo.)ロブ・ハルフォード/Robert John Arthur Halford



「メタルゴッド」としてお馴染みの名称は、しっかり「登録商標済み」。ロブ以外の人間が名乗ることはできません。

1993年にソロプロジェクトでバンドと揉め、脱退。その後「Fight」や「Two」というバンドを結成。ジューダスと違う、低めな声のシャウトスタイルでヘヴィネス系サウンドを模索していた。

しかしうまく行かなかったのか、2000年に結成したバンド「HALFORD」で従来のハイトーンスタイルに戻り、2002年にジューダス・プリーストへ復帰した。

脱退後の活動については、メタルムーブメントがパンテラ・セパルトゥラが席巻したヘヴィネスや、グランジブームでした。そのため「いかにもヘヴィメタル」なバンドとスタイルから、脱却を考えていた様子が伺えます。


G.)グレン・ティプトン-Glenn Tipton
 1974年1stから加入。長年にわたりツインリードの片翼を支える。近年バンド作品のプロデュースも兼任。2018年にパーキンソン病に患っていることを公表して、ツアー以降活動を休止している

G.)リッチー・フォークナー
-Richie Faulkner
K.K.ダウニングの後釜として加入。そのためファンからの風当たりは厳しい、頑張れ。

B.)イアン・ヒル-Ian Frank Hill
前身バンド「FREIGHT」から在籍する唯一のメンバー。グレンやロブを加入させたジューダスの中心人物。ロブの妹、スー・ハルフォードと結婚していた時期があり、当時は義兄弟の関係にあった。

Dr.)スコット・トラヴィス-Scott Travis 
  加入していきなり「painkiller」のDrソロを叩いて、強烈なデビューを飾った。いかに期待されていたかわかる。ロブのバンド「fight」にも加入していた。

元「RacerX」でポールギルバートと、「The Scream」で元モトリー・クルーのVoジョンコラビなど、過去に有名なメンバーとのキャリアがある。

ツアーギタリスト)アンディ・スニープ/Andy Sneap
グレン・ディプトンの代役でツアーでギタリストを務める

過去に在籍していた印象的なメンバー


Gu)K.K.ダウニング/K. K. Downing(ケネス・キース・ダウニング)
 デビューアルバムから長年にわたり、ツインリードギターを印象づけたギタリスト。作曲も手がけていた。2011年に脱退、長年のファンにかなりの影響を及ぼした。

2020年2月にロブ脱退後のVo.ティム・"リッパー"・オーウェンズと共に、新バンド「KK's Priest」を結成した。

Vo)アラン・アトキンス/Al Atkins (1969年 - 1973年)
ロブ・ハルフォード前の初代ボーカリスト。デビューアルバム前に脱退している。

Vo)ティム・"リッパー"・オーウェンズ/Tim "Ripper" Owens (1996年 - 2003年)
ロブ不在のジューダス・プリーストを支えた不遇のボーカリスト。


「Judas Priest/ジューダス・プリースト」のアルバムは、Spotifyで配信中!全曲無料リスニングできます。


アルバムタイトルはそれぞれ、Youtubeのプレイリストへリンクしています。チョイ聴きしたい場合に活用して下さい。(2020年4月確認・更新)

アルバム名

(1974)Rocka Rolla
Rocka Rolla


(1976)Sad Wings of Destiny-運命の翼

輸入盤 JUDAS PRIEST / SAD WINGS OF DESTINY [CD]

方向性の掴めてなかった1stの反省を踏まえた、初期の名作。ブラック・サバスのやプログレッシブロックの影響を感じさせます。

HMらしさ溢れる8分の大曲『Victim of Changes』、疾走的展開の定番曲となった『Tyrant』。攻撃的なメロディックなツインリードギターが発揮された1枚。



これまでのメロディアス要素を、ピュアなヘヴィメタルに仕上げた名盤。当時は変化ぶりに問題作とも言われましたが、ジャケットが有名な程紛れもない名作でしょう。
ライブでも定番曲となったイントロが印象的な『Breaking the Law』、シンプルかつインパクトある疾走曲『Rapid Fire』。バンド・ロブの代名詞となった看板曲『Metal Gods 
など、現在のライブで欠かせない名曲が多数収録されています。

復讐の叫び

ブレイクした8thアルバム!当時のヘヴィメタルサウンドを代表する名盤です。ツインリードのギター・ソロが美しく、凄まじい。紹介した名曲『Electric Eye』など、現在でも通用する名曲揃いの鉄板作。

Defenders of the Faith

『Screaming for Vengeance/復讐の叫び』と並ぶ名盤。延長線的作風ながら、前作を超える攻撃的なサウンドが堪能できる1枚。記念作や力作に「復讐」「背徳」の邦題をつける傾向は、この2作品が印象つけたと言って過言では無いでしょう。

(1986)Turbo

新加入したDr.トラヴィスの強烈なドラムソロで幕を開ける名曲揃いの超名盤。前作『RAM IT DOWN』も傑作だったが、このアルバムのせいで地味な影響になってしまっている。

ロブ脱退後・(Vo)Tim "Ripper" Owens

ロブ復帰

K.K.ダウニング脱退・(G)リッチー・フォークナー

コメントの無いアルバムも、その時代を反映した良作ばかりです。リンクやSpotifyを活用して、チェックしてみて下さい。


JudasPriest 

LIVE SELECTION




Graspop Metal Meeting 2008




Setlist
00:00 - Dawn of Creation
01: 00:02:39 - Prophecy
02: 00:07:37 - Metal Gods
03: 00:12:22 - Eat Me Alive
04: 00:16:45 - Between the Hammer & the Anvil
05: 00:21:23 - Devil's Child
06: 00:26:51 - Breaking the Law
07: 00:29:40 - Hell Patrol
08: 00:34:00 - Death
09: 00:42:13 - Dissident Aggressor
10: 00:45:28 - Angel
11: 00:49:47 - The Hellion | 50:23 - Electric Eye
12: 00:54:36 - Rock Hard, Ride Free
13: 01:01:56 - Sinner
14: 01:10:25 - Painkiller

15: 01:17:38 - Hell Bent for Leather
16: 01:22:04 - The Green Manalishi (With the Two-Pronged Crown) (Fleetwood Mac cover)
17: 01:29:08 - You've Got Another Thing Comin'

1991年4月12日大阪フェスティバルホール「Painkiller Tour in Osaka Japan. 19910412」

貴重なペインキラーの日本ツアー!当時のファンによる動画ですが、懐かしいと感じるファンは多いでしょう。(こんなん貼ったら、またクレームくるかな)



SetList
Grinder
The Hellion
Electric Eye
All Guns Blazing
The Sentinel
Metal Gods
Night Crawler
The Ripper
Beyond the Realms of Death
Riding on the Wind
Drum SoloS. Travis
Victim of Changes
Painkiller
The Green Manalishi (With the Two Pronged Crown)(Fleetwood Mac cover)
Breaking the Law
Living After Midnight
You've Got Another Thing Comin'

2001@London(Vo.ripper owens)

ロブ脱退後、リッパーがボーカルのライブ。演奏はパワフルで、これはこれで見応えあります。


SetList
1 - Metal Gods 0:00
2 - A Touch of Evil 4:19
3 - Blood Stained 10:21
4 - Victim of Changes 15:10
5 - One On One 24:57
6 - Running Wild 30:13
7 - The Ripper 33:12
8 - Diamonds and Rust 36:20
9 - Feed on Me 40:16
10 - Burn In Hell 45:05
11 - Hell Is Home 50:21
12 - Breaking the Law 55:48
13 - Desert Plains 58:18
14 - Turbo Lover 1:02:26
15 - Painkiller 1:08:20 (with bike 1:07:53 )
16 - Electric Eye 1:14:50
17 - United 1:18:26
18 - Living After Midnight 1:21:22
19 - Hell Bent for Leather 1:26:36

Rock Pop Festival@Dortmund 1983/12/18




SetList
00:00 - Riding On The Wind
03:05 - Breaking The Law
06:02 - Freewheel Burning
10:40 - You've Got Another Thing Comin'
18:38 - Living After Midnight
22:59 - Victim Of Changes
33:09 - Hell Bent For Leather






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